フラメンコのレッスンでケガ?
レッスン中に骨折などの大きなケガをする事はまずありません。
足首をぐにっとさせてしまい、捻挫する人は居るかもしれませんが、そんなクラスメイトを見た事もありません。基本姿勢を正しくとって、正しい足の振り下ろし方ができていれば、たとえヨロっとバランスを崩すことが万が一にあったとしても、自分の身体能力でケガは回避できます。
ただ、私はおっちょこちょいなもので、自分で自分の足を、フラメンコシューズで踏みつけてしまう時が年に1回くらいあります。激痛です。でもレッスン中に悲鳴なんてあげられないし、痛みに負けていたらレッスンを覚え損ねちゃうので、涼しい顔してレッスンを続けています。。。
逆に、プライベートでのケガがこわい
私はメンコレッスンのスケジュールが超ハード。
「あれ?今日も居るの?」
「ねえ、実はここに住んでるんじゃないの?!」なんて言われることもしばしば。
だからプライベートでレジャーに出かける際、ケガしたらどうしよう的な迷いがあります。
幸いスポーツは好きではないので、スキーやスノボで骨折、といった大きなケガは未経験です。というか、ケガを理由にレッスンを休んだ事は一度もありません!
ケガでレッスンに参加できないほど、悔しいものはない。>きっと身体は早く足を覚えたくてソワソワ。脳みそはみんなに置いて行かれる焦りでいっぱいになると思います。
そして、「うわー。月謝払ったばっかりなのに出られないなんて、なんてもったいないことを!!!」」が、イチバンですけれどもね。
足のケガでのお休みが最も多い
でも実際、ケガで長期のお休みや見学をせざるをえない生徒もいます。
最も多いのは足。フラメンコシューズがはけない足首の捻挫、ひどい巻き爪や魚の目の治療、ちょっとした骨のでっぱりなどの異常の場合です。この時は、カスタネットやブラソの練習だけはレッスンに参加し、足の練習部分は後ろから見学をします。
最大級のケガは、ふくらはぎや腿の肉離れ。完治にも時間がかかります。
・・・でも結構、その・・・、足を痛めていたとしても、テーピングをしっかりやってからレッスンを全うする方が多いです。テーピングしていても分厚い黒いタイツをはくから、先生にはパッと見、わからない。でも先生の目は鋭い。1人で回転させられたりする時に、実は・・・と白状して先生うなづく(ほどほどにねとは言うけど今すぐ休めとは言わない。先生方もそうですもんね。)。さすがは男前メンコ女子です。
腰や股関節など、骨格による慢性的な痛み
腰痛持ちさんは、基本姿勢をとること自体が苦しいそうです。背骨、頚椎、その近辺の筋肉って、踊りをやる上で酷使する身体の一部分でもあります。腰痛が悪化してヘルニアまでいってしまう方もいますし、何より痛みを抱えながら踊るなんて続けられないですから、辞めていく方が多いです。
股関節については、身体の構造に少し異常がある方でも週1くらいのレッスンなら健康上なんら問題が無いものの、毎日など、あまりにも負荷をかけすぎると痛みが走るようになります。発表会前で自主練スケジュールが過酷だったり、先生のショーや公演にまで一緒に出ているような生徒は稽古量がひどいですから、股関節や膝に違和感を感じ、痛みとなり、病院で診てもらったら「何やってるの!休みなさい!歩けなくなるよ!」と怒られるパターンです。しばらく安静に、というか、普通の生活をして、だましだまし再開するしかないようです。
肋骨の骨折くらいならOK!
肋骨の骨折って、足や腕の骨折のようにギプスもはめられないですし、コルセットを数ヶ月つけて固定して治療するのですよね。これは、私のクラスメイトでも2人いました(笑)!!!こちらも肉離れと同じで、外見ではなかなかわかりません。動きが昔のロボットのように直角でおかしいけれど、ある意味、胸を開いて上半身をしっかり固定し、重心を下に落とせるような気もしました。本人は「ケブラーダは無理!」と言ってましたが、全てのレッスンを休むことなく全うしていました。
なぜ無理してまでレッスンを受けるか
すごいですよね、メンコ女子。自分を甘やかしません。常に自分に厳しい。しかも、みんなの前で「私ケガしちゃってえ~」的な自己申告はしません。更衣室で着替える時、包帯やらテーピングやらで防御された身体を目撃され、クラスメイトに「ちょっと大丈夫なの!?」と心配され、「エヘ」と話し始める。でもその心配したほうの人も、いざ自分がそうなったら、きっと同じことをする。
なぜにそこまでするのでしょうね。。
理由は、フラメンコが好きだから。早く、もっと、上手くなりたいから。負けたくないから(ケガした自分自身や、ケガしてる間に進んでいくレッスンや、ライバルに)。
という訳で、何事も常に一生懸命。全力投球の私達なのでした。