フラメンコで習う曲③ファンダンゴ

難易度:初級
3拍子で、リズムのはっきりした快活な曲。セビジャーナスがお祭りの踊りで、アレグリアスが明るい喜びの歌。
次に習うファンダンゴは、ちょっとかっこいい系です。
初級アレグリアスで足の連打の少なさに消化不良だった方も、ちょっと世界に入り込めるカスタや足の連打があって、ファンダンゴの雰囲気にきっと満足するはず。衣装は可愛いフリフリじゃなくて、白黒とか赤黒、真っ赤、な大人な感じで着こなしたいです。

歌詞はセビジャーナスのように1番から4番まであり、ふるさと賛歌のお国自慢になっています。小道具をカスタネットで踊ったり、マントンという布で踊る時もあります。私はフラメンコ2年生の時の発表会でカスタネットで出演し、翌年はマントンで出演しました。同じ曲でも道具が異なると雰囲気や演出も変わるので、その違いを楽しむこともできます。また、今まではただにこやかに踊っていれば良かったのが、自分の、せつなかったり苦しかったりするような気持ちを、ちょっとだけ乗せて踊れるような気がして、ググッとモチベーションの上がった、これから先のフラメンコに夢が膨らんだ曲でもあります。

この頃から、自分の体を毎時別々に動かす必要が出てきます。頭が混乱します。。
カスタネットたたきながら、足打ちをし、体の向き、顔の向き、伸ばした腕の形も気をつける。カスタと足打ちは連動した打ちやすい動きになっておらず、別物なのです。
一連の速い動きの中で、1か所だけ、左のカスタは1打ち、この時、左の足は2連打、なんてところがあると、頭ではわかっているのに体は言う事をきかず、手も足も2連打しちゃうんですよこれが。。。
先生には、
「手と足を別々に動かしながら、みんなと世間話できるくらいにならないとね。慣れの問題だから。練習練習。」と、言われました。

ちなみに私の難関は、3番でした。足を着く位置が一定ではなく、先生のお手本の足を見ていても頭に入ってこず、口三味線が呪文のように聞こえる。そこにカスタが絡む。カスタは単純なのに、足と組み合わさるとできない!
「タピタピタピタピタピタピタピタピタ・ピ・タ」なんて自分で歌いながら、苦手な部分のカスタネットと足の練習をひたすら続けて体に覚えさせました。今では先生の言う通り、アハハハ~と笑いながら余裕でできています。・・・お察しのように、フラメンコをやっていたら、おばあちゃんになってもきっと頭がさえ切ってるわ!と思うくらい、フラメンコには脳トレの要素がたくさんつまっています。最初は混乱しても、少しずつ攻略していけば大丈夫。最初はみんなワタクシレベルですから、焦らず、繰り返し練習していきましょう。

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