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壊れた靴などはどこで修理できますか?

「フラメンコシューズって、普通のパンプスと同じ店で修理してもらえますか?」
そうですよね、そう思いますよね。高かったシューズです。ようやく足にもなじんできた。すぐに買い替えなんてできない。
たまに修理をして、大切に、長く履けるようお付き合いしていきましょう。

どんな状態になったら靴の修理を考える?

メンコ歴が長くなると、フラメンコシューズ裏側の釘が抜け落ちてきます。
最初のうちは突出してきた部分の釘をヤスリで削るなどして、自分でもメンテはできますが、1本抜けると次々と連鎖が起こり、果てはお教室のリノリウムや木の床をガガガッと削ってしまいます。靴裏のゴム底も、回転する時の床との摩擦ですり減っていき、果ては底に大きな穴があきます。(この時どの部分に穴があくかで、自分がどちらの足のどこに重心をかけているのか良くわかります)
時にベルト部分の縫製がほつれて、ちぎれてしまうこともあります。
レッスン頻度やクセによる摩耗によってこれらの事象が出ます。
使い始めて何年くらいで靴を買い替えるほうが良い、といった事はありません。
シャンク(靴底の芯)も折れていないし、靴自体はまだまだ履ける。そんな時はリペアショップでお手入れをしましょう。

買ったお店に行けば修理してくれる?

駅や百貨店の中に入っているような、普通の靴修理のお店ではフラメンコシューズをあまり扱っていないので、個別に聞いてみるほうが良いです。
釘打ちはできなくても、靴裏の張り替えを1000円くらいでやってくれるところもあります。
でも、タウンシューズの靴裏と、フラメンコシューズの靴裏は、伸縮の加減とか全く違うと思うのですよね。私は「出番の前にはがれちゃったらどうしよう!」と心配なので、専門店しか使ったことはありません。

チャコット

チャコットでは、チャコットオリジナルとガジャルドについては修理を依頼できます。
ただ、納期が長いのが気になるところ。
チャコットの内部で修理しているのではなく、「今週は○曜日に業者に送るので、次に戻ってくるのは○日予定です。」といった具合で、2週間くらいは見ておくほうが良いです。

イベリア

イベリアでも、依頼はできます。
ただ、こちらも業者に出すため、納期はやはり2週間みるほうが安全。しかも、革ベルトの修繕など革が関連するものはシューズの色が黒かベージュに限られています。

ベースメント

東中野にある「ベースメント」というレンタルスタジオは、どのメーカーでもどの色でも修理OK。郵送での申し込みも受け付けています。
http://basement-tokyo.com/publics/index/18/
私も以前、レンタルスタジオで自主練ついでに靴裏の張り替えをお願いして、数日であがってきました。ここは自社内で修理をしているので、納期はご相談、となります。

リペアショップアース

恵比寿・赤坂・六本木に店舗がある「リペアショップアース」が、私のイチオシです。
http://1995.repairearth.com/

ここももちろん、どのメーカー、どの色でも修理OK,郵送OK。自社内修理で、納期はご相談。
「○日までにどうしても必要なんです(困った困ったなんとかお願いします!)。」という心の叫びにもなんとか応じてくださるお店です。
この店の良さは、靴と足の状態をちゃんと見てくれる事。

「足裏の張り替えと、釘打ちお願いします。」と注文した後、
「今修理してるんですが、実は靴の中のシャンクもだいぶ傷んでました。」と、お電話をいただき、「シャンク部分も補強するとしたらこんな作業になり、踊る時に○○な違和感が出るかもしれない。金額も○○かかってくるので、どうしてもすぐ必要とか手放したくない靴であれば修理しますが、そうでなければ靴を買い替えるほうが良いかもしれません。」と説明してくださり、ああ、プロなんだなあと実感しました。

それ以来、修理はアースさんの恵比寿店にお願いしています。
店に行くと、実際に靴を履いて、ぐらつきの相談をしている方もいらっしゃいますし、「イベリア」に近いせいもあって、きっと多くの踊り手が訪れるのでしょう。
困った時には、リペアショップアースを、思い出してくださいね。HPに釘打ちはいくら、靴裏はいくら、と、料金の詳細も出ています。

アバニコの持ち手部分が壊れたら?

アバニコの取っ手の金具部分が壊れたら、チャコットで買ったアバニコであれば、チャコットでやはり2週間くらいで修理に出せます。でも買い替えても良いくらい高い。。
イベリアで200円ちょっとで売っている金具パーツを買い、ペンチと金槌を駆使して自力で修理も可能です。しかし、私はこれで完璧に修理できた人を知りません。はんだ付けできるくらい器用な方には、これは安くてオススメの修理方法です。
また、ボールペンの芯のプラスチック部分を適当に切って金具の代わりに差し込み、両端をアイロンでじゅっと溶かして蓋をする方法もありますが、不器用な私にはできませんでした。
針金でグルグル巻きにしたら痛いだけ。
・・・結局アバニコに関しては、私は2、3000円程度の品を使い捨てしています。「次は何色にしようかな。」なんて楽しみもあります。

靴もアバニコも、練習やリハで時間のない発表会の前に「壊れた!」なんて慌てないよう、日ごろからメンテしておきたいものですね。
一緒に頑張る相棒、大切にしましょう。

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