レッスン・発表会

フラメンコレッスン④足の基本タコン&かかと

さて、「プランタ」覚えてますか?爪先だけ床に突いて、足の甲を伸ばしてかかとを高く上げる、アレですヨ。

重心に気をつけ、かかとを使う

プランタであげたかかとを、まっすぐ下にストンとおろす(打ち付ける)。それを「タコン」といいます。

この時、爪先の位置はずれません。ずらしません。ずずっと動かないよう、爪先はしっかりと床に突いたまま、かかとを床下にめり込むようにおろします。シューズのかかと裏に打ってある釘が、いい音を出してくれます。
上にあげたものを下におろす訳ですから、右のかかとをあげておろす場合、右半身までも「ヨイショ」と動いてしまう方が居ますが、動いているのはかかと部分のみ。

プランタとタコンができたら、連続して、次はかかとで床を蹴ってみましょう。(この動作には名前がついていないです)
足の真下の床を、かかとのヒールで蹴ります。

これはNG。なぜでしょう???
自分の足の真下ではなく、蹴る位置がずれて足がグニッとしています。これだと重心がぐらつきます。足連打が早くなると、遠い位置を蹴っていては間に合いません。


これはOK。なるべく自分に近い位置を心がけましょう。

これで「ゴルペ」「プランタ」「タコン」「蹴って」を、覚えたので、この一連の動作を連続して練習していきましょう。

一つの動作を丁寧に

ビギナーさんの足の練習は、フラメンコのイメージのようにカタカタカタカタ踏み鳴らすことはしません。最初はゆっくり、片足ずつ、足の動く道をショートカットせずに上げ下げの動作を大切にしましょう。

「プランタ・ゴルペ」「プランタ・ゴルペ」の連続なら、プランタの状態の足を一旦上(お尻の後ろ)に戻し、高い位置から床に振り下ろしてゴルペを打ちます。バランスのコツを覚えて来たら、「右プランタ・ゴルペ」「左プランタ・ゴルペ」というふうに左右交互にやってみましょう。覚えた足は色々なパターンで組み合わせて練習できます。組み合わせの例としてはこんな感じです。
・「右ゴルペ・左ゴルペ2連打・右ゴルペ・左ゴルペ・右ゴルペ2連打・左ゴルペ」
・「右プランタ・右タコン・左かかと蹴る・左プランタ・左タコン・右かかと蹴る」
・「右ゴルペ・左かかと蹴る・左プランタ・左タコン・右プランタ・右タコン・ 左ゴルペ・右かかと蹴る・右プランタ・右タコン・左プランタ・左タコン」
・「右ゴルペ・左タコン・右タコン・左ゴルペ・右タコン・左タコン」
などなど、言葉にすると呪文のようですね。レッスンの前半ではこれらのエクササイズをひたすら繰り返します。

同じ動きばかりしていると、途中で気が緩みます。足を打ちながらどんどん背中が丸くなり、猫背になり、顎が出たりお腹が出たり、身体はついつい、楽な姿勢を探そうとします。しかし自分の中の弱さに負けてはいけません。レッスンの1時間だけは、基本姿勢でいられるように頑張りましょうね。この、初心者の時の足さばきの練習で良いクセをつけておくと、いつか超速の足の連打が来た時にしっかりとやり遂げることができます。足の上げ下げを楽してショートカットしてしまっていると、床の上で地団太を踏んでいるような軽い動きに見えてしまうのです。

後は「プンタ」を覚えると、足のバリエーションが更に広がります。これからどんどんフラメンコっぽくなりますヨ。

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