何曲出るか財布と相談
発表会には出ることは、決めた。しかし、何曲出るか。。とにかく、お金がかかるから、懐事情と自分のフラメンコ熱を天秤にかけます。
たいていの生徒さんは、その1年習ってきた曲(1年1レッスンで1曲が仕上がる)で出ます。これが1曲目。
複数レッスンを受けている方は、手持ちの曲が沢山あるので、新曲で2・3曲出たり、1年前に失敗したので再挑戦したいとか、小道具を変えてやりたい(例:ファンダンゴをカスタじゃなくてマントンで出たい)とか、各々、先生へ自己申告をします。
先生は生徒の申告を元に、曲の決定、群舞グループの決定、プログラム順の決定を行います。結果が発表されると、
「えー、私1曲目オープニングの重役だ!」
「Aちゃん今年も一緒の組で踊れるね!」
「わー、衣装替えの時間2曲しかない!」
なあんて会話が生徒間でなされます。
発表会用の振付とは?
ある日、グループごとに集められて大先生による発表会用の振付が行われます。
ここでいう「振付」というのは、アレグリアスやガロティンなどの曲の振りのことではありません。踊りの本編前の曲の始まりをどうするか、どういうフォーメーションで動かしていくか、退場はどうやって舞台からハケさせるか、を意味します。
始まりは全員板付きでポーズ、前半は背の低いAちゃんが前列センター、背の高いBちゃんが後列のセンター、中盤に前後列が入れ替わって、その後は左右が入れ替わって半円になって、最後は全員シモテにクルクル回転して退場、みたいな流れのこと。
先生が自分たちのグループのために考えてくれた理想の振付を、先生のイメージ通りに再現することができるよう、私達は自主練に励みます。
発表会で認められたい
発表会ですヨ!
誰だって目立ちたい。会場の家族や友達にイイトコ見せたい。自分を良い位置に置いてほしい。。
先生はなぜか、非常にうまい塩梅に、振付を考えます。生徒の気持ち、わかってるんです。
しかし、先生は考えています。生徒自ら大金を払って参加する発表会であっても、(いえ、働いて得たお金を使う場であるからこそ)自己満足の会では学びにならない。意味がない。成長してほしい、ということを。
そして発表会は先生にとっては、指導者としての自分をアピールする評価の場でもある。先生の営業活動にも影響するし、新しい生徒獲得のチャンスでもあります。
これら双方のいろんな気持ちが総合され、発表会はちょっとした舞踊団の公演のようになります。
「どうせお遊戯会レベルでしょ~」なんて、観に来た方は驚愕の表情。更には最後にソロで踊った先生の踊りを見て、「参りました。。。」の表情。
家族や友人に、自分の、いつもとは全く違う一面を見てもらうのも、嬉しいですよね。
一方、先生はちゃんとチェックしているのです。自分の公演で使えそうな次世代のダイヤの原石を・・・(汗)。だから、発表会は自分への挑戦でもあり、先生へのアピールにも、なるんですヨ。
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フラメンコ発表会③振付後の自主練